騎士と夢巫女




あ、あっぶなぁ!!!!これ当たったら死ぬ!!!!



凄まじい衝撃を受け止め、腕がジーンと痺れるのを感じた。




そして、あんな衝撃を受けてもビクともしない棒に、由乃は驚き感心した。




めっちゃ、タフ!!!!おぬし、ただの棒切れではないな。ただの棒の切れ端じゃないんだったら、今の状況をどうにかして!!




先ほどの攻撃をもう一度受け止めることは、不可能かもしれない。由乃はキュッと唇をかみ締めた。





『攻撃される前に、攻撃します!!!!ごめんなさい!!』





棒を振り上げ、化け物に振り下ろした。




――――バチッバチッ!!!!




その刹那。棒から桃色の稲妻が、鋭い刃の様に闇を切り裂き、化け物を捉えた。





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