騎士と夢巫女
第一夜
夢巫女、異世界に到着
大きな一本道を囲むように、レンガ造りの背の高い建物が立ち並んでいる。
ここは本来商店街のようだ。建物のあちこちに看板が上げられている。
花屋に小物屋や服屋を始め。肉屋に魚屋に八百屋。
どの看板も、お洒落なデザインになっており、レンガ造りの建物街に違和感なく溶け込んでいる。
本来は、人通りの多いであろう商店街だが、今はまん丸な月が姿を現している夜。
どの店もシャッターやブラインドが下げられ、人一人いない。