騎士と夢巫女





どうやら、足はあの恐怖に耐えられなかったらしい。




あの人が美しすぎて、筋肉が痙攣する~~。って、ないか。




『今、足が笑ってるだけだから、心配ないよ』




「…………“膝が笑う”と言いたいのか??」




シーンッと廊下が静かになる。




え??知ってましたよ??足じゃなくって膝だって。うん、知っててワザと言ったんだ。





目の前の彼は、必死に笑をこらえている。




ええい、笑うのなら笑え。





「もー二人とも入っておいでよ。……ん??煌??どうかしたの??」





ガチャリとドアが開き、妃奈が顔を覗かせた。





デジャブ。





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