騎士と夢巫女
「君が、昨日の夜に煌が連れてきた子だね??どこか痛い所とかは無い??」
『ベッドお貸しくださってありがとうございます。大丈夫です、問題ありません』
笑みを浮かべ、お辞儀する。良かった、と理事長は頷くと自分の席に戻った。
「妃奈ここまで彼女を案内してくれてありがとう、そろそろ授業に戻りなさい」
「わかった」
理事長は妃奈を授業に行くように言った。それに対し返事をした妃奈は、素早く理事長室を出て行った。
その後に続いて、煌も理事長室を出て行こうとする。
「あぁ、煌。君は残りなさい」
それを理事長は止めた。煌は振り返り、ハーッとため息をつくと由乃の隣に戻った。