騎士と夢巫女
夢巫女、説明されます
『元人間??でも、血ィって吸血鬼みたいなこと言ってましたけど』
「ヴァンパイアが人を隷従させるための儀式に失敗すると、ああなる」
今まで喋っていなかった煌は、静かに呟いた。
『……え??』
ヴァンパイア??隷従??儀式??失敗??
「煌の言うとおり、一握りの純血のヴァンパイアは、人をヴァンパイアにしてしまう力があるんだ」
『そのヴァンパイアが人を隷従させるのに失敗したら食屍鬼になってしまうんですか??』
理事長は頷いた。
「儀式自体は簡単なんだけどね。ほんの一握りしか成功した例が無い。失敗すれば、段々と自我が無くなり、血だけを求めさまよう存在になる」
理事長の言っていることは、とても残酷な内容だった。由乃は驚きで口を塞ぐ事すら出来なかった。