騎士と夢巫女
夢巫女、学園案内してもらいます
「君には、煌や妃奈がやっている校内警備をしてもらいたいんだ。その代わり学費なんかは免除する。どう??」
『どう……っていわれましても』
由乃はただただ驚きを隠せずにいた。理事長は、いまだ笑みを絶やさない。
「この学校はね、ヴァンパイアと人が同じ校舎を使って勉強しているんだ」
『いっしょに??でも、二種は仲が悪いんじゃないんですか??』
「だからこそだよ。争い続けても、答えなんて出やしない。この学校は二種の仲が良好になるきっかけになってほしいと僕が創設した学校なんだ」
理事長の願いが、この学校を作り上げた。争いをしても、悲しみしか生まれやしない。