騎士と夢巫女
『はい、わかりま、わかったよ。煌くん』
「警護の内容は、主に夜間の見回りだ。昼間は普通の生徒として生活しなきゃいけない、キツイから覚悟しとけよ由乃」
『うん!!』
名前で呼び合うだけで、なんだか急に距離が縮まったように感じ、由乃は笑みを浮かべた。
何だろう、胸がムズムズする。すっごく嬉しい。
「何ヘラヘラしてんだ??行くぞ」
『うん』
長い廊下を歩き、階段を下りていくと、噴水がある中庭へ出た。