騎士と夢巫女
「ムキー!!煌にだけには言われたくない!!サボり常習犯の癖に!!」
頬を膨らませ、椛霧を霞洞は睨んだ。しかし、椛霧には効果は無かったようで、平然と立っていた。
「今日はサボりじゃねぇ、こいつに校内を案内するように言われたんだ」
「案内??」
首をかしげる霞洞に、椛霧が簡潔に今までの事の流れを話していった。
「ってことは、警備係になるの!?」
『はい』
「ほんとに??すごく助かる!!!!二人だけじゃ、大変だったんだよ!!」
いかに今まで大変だったか話し出す霞洞を見ながら、椛霧は大きなため息を吐いた。案内が終るのは何時頃だ??と呟く椛霧に由乃は苦笑いを浮かべた。