(仮)彼氏(仮)彼女。
パシッ

腕が誰かに掴まれる。



「…とつか……?」




急いで後ろを振り向くと、そこには知らない結構イケメンお兄さん。


「君、呼んでるのに…」


どうやらさっきの声の主のよう。



「ナンパダメ。ゼッタイ。」


いつもなら、
イケメンにナンパされる=私美少女。

という計算式が完成し、はしゃぎにはしゃぎまくる。



だけど、とてもそんな気分にはなれない。

さっさと進もうとするが腕が離れない。



「そんなこと言わないでさぁー」



思わず、だめよ〜だめだめ。と言いたくなりつつも、


「私、用事あるんです!」

と抵抗する。






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