きっと、君を離さない



どれくらい眠っていたんだろう。パチッと目を開けると部屋は暗かった。
つけていた電気も消されている。



彼は・・・?
帰ってしまったんだろうか。




心細さを感じる。






一人ぼっち。






それに離れていたはずなのに。







「ん・・・、ん!?あれ!俺、寝てた!」





突然部屋の隅から聞こえた声にビクッとした。
彼の存在を確認。


彼も、寝ていたらしい。



手探りで灯りをつけた彼。
真っ暗だった部屋が一気に明るくなり目を細めた。





「あ、春香ちゃん。目が覚めた?おかゆ食べる?」

「・・・うん」




私が頷くと、にっこり笑って台所に向かった。




< 167 / 390 >

この作品をシェア

pagetop