きっと、君を離さない
どれくらい眠っていたんだろう。パチッと目を開けると部屋は暗かった。
つけていた電気も消されている。
彼は・・・?
帰ってしまったんだろうか。
心細さを感じる。
一人ぼっち。
それに離れていたはずなのに。
「ん・・・、ん!?あれ!俺、寝てた!」
突然部屋の隅から聞こえた声にビクッとした。
彼の存在を確認。
彼も、寝ていたらしい。
手探りで灯りをつけた彼。
真っ暗だった部屋が一気に明るくなり目を細めた。
「あ、春香ちゃん。目が覚めた?おかゆ食べる?」
「・・・うん」
私が頷くと、にっこり笑って台所に向かった。