きっと、君を離さない
―クリスマスパーティーしない?
彼に、突然そんなことを言われたのは、クリスマス前の日曜日。
クリスマスパーティー、なんてしたことなんてない。
戸惑う私に、勝手に日時を指定して切られた電話。
彼の強引さに、不思議と嫌な思いをしていない自分に気づく。
認めたくはないけれど、惹かれている自分がいるんだ。
―もし、呼びたい人がいたら呼んでもいいから
呼びたい人・・・。
頭に浮かぶ理恵の顔。
でも、呼んだところで来てくれないかもしれない。
でも・・・・・・・・。
「・・・理恵」
私は、意を決して理恵を呼び止めた。
理恵は少し戸惑った顔を見せたけど、私の顔を見る。
久しぶりに、こうして顔を合わせた気がするんだ。
「最近・・・どうしたの?」