きっと、君を離さない



「いらっしゃい!」




迎えてくれた悠斗は、いつもの無邪気な笑顔で。
そこは、悠斗の実家だったらしく、大きな一軒家のお家だった。




「今日は誰もいないから。安心してあがって」

「・・・お邪魔します」

「あーさみー」




草太は以前にも来たことがあるんだろう、そそくさと中にはいると迷いなく二階に上がっていく。
私は戸惑いながらも靴を脱ぐ。
その様子を、せかすことなく待ってくれている悠斗。




「寒かった?」

「・・・少し」

「部屋、暖めてるから早くいこう」




疑うことの知らない瞳で。
キラキラと輝く笑顔で。


私の心は、キュッと締め付けられた。





「こっち」





悠斗に案内され二階に上がると左に曲がった突き当りの部屋に案内された。
私の様子を伺いながらニコニコ笑う悠斗がドアノブに手をかけるとそっと開いた。





「メリークリスマス!」





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