きっと、君を離さない

｢俺は、春香が好きだから｣





真っ直ぐに、伝えた想い。
いつの間にか、変わっていた気持ち。


もう、離したくない。
側にいてほしいと願う。



｢・・・バカじゃないの｣

｢なんで？」

｢こんな・・・面倒くさい女・・・わざわざ貧乏くじひかなくてもいいでしょ・・・｣

｢俺にとっては、かけがえのない女の子だよ、春香は｣





貧乏くじなんかじゃない。
俺にとっては、1等、大吉。
大当たりなんだ。

君が本当はただ強がってるだけなんだって知ってる。
本当は寂しがり屋でそれを誰かに知られるのが嫌いなんだ。


君が本当は素敵に笑うって知ってる。
心を開けばきっと可愛い笑顔が見られる。




春香自身が気づかないのなら、俺が一つ一つ教えてあげる。
君の魅力と、君の好きなところ全部。
それが自信に繋がるように。




｢ずっと側にいるよ｣





今はただ、友だちとしてでもいい。
それでも、いいから。