きっと、君を離さない
「私、もっと強くなる・・・。もっと、悠斗と、ちゃんと向き合えるように」
「春香・・・」
「だから、待っててほしい・・・です」
悠斗に似合う私になりたい。
そう思うのはおこがましいだろうか。
「ゆっくりでいいよ。俺は、どこにも行かないから」
悠斗の優しさに、いつまでもおんぶにだっこじゃダメだよね。
でも、今だけは・・・。
「・・・お腹すいた」
「ははっ。うん。なんか食べにいこっか」
照れ隠しでそう言ったのも、悠斗にはお見通しみたいで。
・・・ねぇ健太。
私、この人の事信じてみようと思うよ。
健太は、どう思う?