きっと、君を離さない



「私なんかが、悠斗の側にいたらいけないんだってわかってます・・・。悠斗にはもっとふさわしい人がいるだろうことも・・・」

「・・・春香ちゃん」

「でも、・・・もう少しだけでもいいから。悠斗の側にいたい。悠斗に側にいてほしい・・・」




今の、願い。
草太にも、知っていてほしい。
許して、ほしいの。




「だから、・・・もう少しだけ、悠斗の側にいることを許してください」

「・・・許すもなにも、俺はそんな事言える立場じゃないよ」

「でも、草ちゃんは悠斗にとって特別だと思うから」




きっと、他の友だちとは違う。
親友とか、それ以上の関係。
側で見ていて、なんとなく思ったんだ。

悠斗は草太の事心から信頼しているし認めてる。
草太も草太で、本気で悠斗の事を心配して応援してる。



だからこそ、草太にも認めてほしいと思ったんだ。





「確かに、・・・最初はなんでわざわざそんな苦労する方に行くんだって思ったよ。正直ね」

「はい」

「でも、今は・・・。春香ちゃんを選んだ大石を応援したいって思ってるよ」




落とすように笑う草太。




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