きっと、君を離さない
「俺の意思で、俺自身の気持ちで、春香ちゃんを心配してるんだからな」
「・・・草ちゃん・・・」
「だから、心配してるやつが最低でも二人いるってこと忘れるなよ」
どうしてこう。
悠斗の周りの人はこんなにも暖かいんだろう。
キラキラ輝く悠斗の側にいる彼も、とても輝いて見えた。
彼らのキラキラが、私にも移っていくよう・・・。
「ありがとう」
そんな言葉じゃ伝えきれない。
感謝してもしきれない。
大好きな人が増えていくことが、こんなにも幸せだったなんて。
「ただいまー」
スーパーから帰ってきた悠斗は両手にいっぱい荷物を抱えていて。
私たちを見て首をかしげる。