きっと、君を離さない
そして、小学4年の頃。
そんな生活が、終わった。
あの夜。
あの忌々しい記憶。
そして、初めて母が助けてくれた、あの夜。
その次の日。
私は、施設に預けられた。
施設に入ったところで、私は何も変わらなかった。
生きることに何も見出すことなんてできなくなっていたから。
すべてが、無。
感情も、感動も、何もない世界。
そして、中学に上がって彼に出会ったんだ。
彼は、私に幸せをくれた。
彼は、私の世界に色をつけてくれたんだ。