きっと、君を離さない



「あの、すみません。私は・・・」

「なんや、ワイの酒が飲めんというのか!」



ダン!と強く机をたたかれる。
どうしよう・・・。
お客さんを怒らせたくない。
でも、お酒を飲むなんて・・・。




「どうなんだ!」




それでもお客さんは詰め寄ってくる。
このお店を今、任されてるのは私なんだ。
どうにかしなきゃ。





「わ、わかりました・・・。じゃあ、少しだけ」



私は覚悟を決めてコップを手にする。
ごくっとつばを飲み込む。
喉の奥にお酒を流し込む。




「いい飲みっぷりじゃないか!ほら、もっと飲め飲め!」




お客さんに促されるままに私はお酒を流し込んでいく。
気が付けば、私はお酒を流し込むペースが速くなっていった。



酔いが回っていくのがわかる。





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