きっと、君を離さない




あの時の、健太と重なる・・・。
違う、違うのに。



「大丈夫か!?悠斗!」



なかなか起き上がらない悠斗にみんなが駆け寄る。





「ったー、手首やったかも・・・」

「まじか、交代!」





顔をしかめながら起き上がる。
控えのメンバーに連れられコートから出てくる。





私は、体育館の中から飛び出した。






「はぁっ・・・はぁっ・・・」




なんで・・・。
あいつが、健太と重なるの・・・。
やだ。



やだ。





胸が苦しい・・・。






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