きっと、君を離さない


悠斗が作りかけてくれていた料理の続きをしてテーブルに並べる。
どうしたらいいのか、わからない。



悠斗に知られたくなかったことがばれた。
汚い自分。
そして、父親の事。




悠斗に、あんな思いさせてしまった。
最低だ、私。





悠斗は、私をしばらく抱きしめていたけど私を離した後は玄関に蹲り放心状態のまま。
私は、どうしたらいいのかわからなくて・・・。

私の声かけにも応じてはくれなくて。
殴られて怪我した頬を冷やそうとしたけど、その手も払われてしまった。





だから今、作りかけてくれていた料理を作り、悠斗に声をかけるきっかけをつかもうとしてる。





「悠斗、悠斗が作ってくれてたご飯・・・一緒に食べよう?」




悠斗の側に座り、そう声をかける。
視線も、合わせてはくれない。



なにを考えているんだろう。




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