きっと、君を離さない
「だから。自分の居住スペースっていう、自分のプライベートな場所にたとえ彼女であっても連れ込むなんて、今までならあり得なかったよ」
「うそ・・・」
「菜緒の時も、菜緒は一緒に住みたがってたけど、大石が断っていたし。だから、一緒に住むことになったって聞いたとき、驚いた」
そうだったんだ・・・。
そんなこと、全然知らなかった。
だって、あまりにも自然に私を受け入れようとしてたから。
「それくらい、春香ちゃんの事を受け入れてるってことだと思う。だから、春香ちゃんがそのことで、余計に気を回すことはないよ」
「そう・・・なのかな・・・」
「そ、余計なこと考えるだけ無駄だって。あいつを本気にさせちゃったんだから。諦めるしかないね」
可笑しそうに笑う草太。
「それに、俺には春香ちゃんも、相当大石の事本気に見えるけど」
「・・・っ」
顔を赤くさせる。
なんだか、見抜かれたみたいで恥ずかしい。