きっと、君を離さない


でも、もし受け入れてもらえなかったとしても、悠斗を責めたりはしない。
私は潔く、悠斗の元から消えよう。


そう覚悟を決めた。




「・・・寝室に」




1LDKの部屋。
寝室として使っている部屋に悠斗を連れていく。




「見てもらいたいものって、なに?」




そう言う悠斗に、私は頷いて見せ、ゆっくりとブラウスのボタンをはずしていく。
手は震える。
それでも、ここから始めなくちゃ。





「ちょ、なにを・・・」




ブラウスを脱ぎ、下着姿になった私に戸惑いの声を上げる。
私は、ゆっくり悠斗に背中を向けた。




「見て欲しいの・・・」

「・・・っ」

「・・・小さいころの傷・・・父親に、つけられたの・・・」




背中に残る無数の傷。
みみず腫れのようになっているものや、煙草を押し付けられた跡。

どうでもいい人に見られるのは、何とも感じなかったのに、悠斗に見られるのは怖い。





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