きっと、君を離さない
「春香が裸になった時、あの時に本当なら気づいてあげられてたんじゃないかって」
「え・・・?」
「そうしたら、もっと早くに春香が抱えてるものをわかってあげられたんじゃないかって・・・」
「悠斗は、優しいね・・・」
そうやって、いつでも私を想ってくれる。
私のために、悩んで苦しんでくれる。
「そんな悠斗だから、私は信じられたんだよ。すべてを、知ってほしいって思ったの」
「春香・・・」
愛してるも、大好きも。
たくさんもらった。
たくさんの愛を、くれた悠斗。
「自分が、少しだけ・・・好きになれたよ」
真っ暗だった人生が、明るく照らされた。
私の人生も、捨てたもんじゃないって思えた。
それは、悠斗がいたから。
ゆっくりと、悠斗の手が腕の方に上がっていく。
腕にある煙草を押し付けられた跡に、悠斗は口づけを落とす。