きっと、君を離さない
そう言って優しく笑うと目の前に座っていた悠斗が身を乗り出して私の唇にキスをする。
その優しさが嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて。
過去なんて、どうでもいいような気さえしてきた。
何度も向きを変え、チュッチュと音を立てながらお互いを求める。
いつの間にか溢れ出した涙は、きっと幸せだから。
初めて流す幸せの涙は、とても暖かかった。
息が苦しくなって開いた口から悠斗の舌が滑り込んできて、私の舌と絡める。
短く出る甘い声に脳がしびれるのを感じた。
悠斗の優しい手が私の体をすべる。
背中に回った手がブラのホックを外し二つの膨らみを開放する。
悠斗の手がその膨らみに触れ、優しく包み込んだ。
ゆっくりと体を倒し、ベッドに沈んだ。
「綺麗だ」
悠斗の声。
私は幸せに心が満ちていく。
こんなに心が満たされる行為は、初めてだった。
今まで、誰と体を重ねても満たされなかった心。