きっと、君を離さない



「気持ちが伝えられなくなってからじゃ遅いのよ!」

「春香・・・」

「側に・・・いれなくなってからじゃ・・・遅いのよ」






フラッシュバックのように脳裏によぎるあの日の事・・・・。







『もういいって、』

『なんだよ、こうして謝りにきたんじゃん。今日卒業式なんだぞ?』

『・・・仕方なしに来てくれなくていい』

『仕方なしになんて、勝手に決めるなよ』

『だから、もうあんたの顔見たくないんだって!』

『わかった・・・。まだ時間あるから、一回出直してくるから。一緒に卒業式、行こうな』




そう言って、会いには来てくれなかった彼。
冷たくつき返してしまったバカな自分。










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