きっと、君を離さない
髪をワシャワシャと乾かしながら、下着とシャツだけでベッドがある部屋まで戻る。
「ん・・・」
ん?声?
「ふあー・・・おは・・・って、おま!なんつーかっこ!」
「あ、あんたいたんだ。姿見えなかったから帰ったのかと」
「一人残して帰るかよ」
だったらなんでそんなところで寝てんのよ。
ベッドで寝たらいいのに。
それに慌てて顔反らすなんて。
「別に見たっていいのに。最初はその約束で入ったんだから」
「だから!言っただろ!自分を安売りするなって!」
そう言って悠斗はタオルケットを投げる。
仕方ないからそれを羽織る。
「意気地なし」
「は?」
「ほんとは自信ないんでしょ?」
私は意地悪く笑いながらそう言った。