きっと、君を離さない


担架に乗せた悠斗を救急車に乗せ。
それに私も乗せられた。





走り出す救急車に揺られながら、焦点の合わない瞳で悠斗を見てた。





わからない。






今は、どこ?
彼は、誰?





だって、同じだ。
あの時と赤が同じ。




「健太・・・」





目の前に横になって手当てを受けているのは、誰?
悠斗?
それとも、健太なの?





今が、いつなのかがわからない。








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