きっと、君を離さない
でもね、私のせいじゃなかったら誰のせいだというの?
健太も、悠斗も。
私がいたから。
私が、不幸にしたんだ。
あの時も、私のせいだって言う私にそうじゃないと言ってくれた健太のお父さん。
泣き叫んでいたお母さんの声が、忘れられない。
でも、ずっと、私のせいだって思ってきた。
私と出会ったから。
彼だって。
私と出会わなければ。
こんな事には。
草太は私の隣に座り、私の背中をさすってくれる。
その、優しい手も私なんかに差しのべてはだめだよ。
私と関わると、ろくなことがない。
言わば、死神なんだ。
手術中の緑のランプが、ふっと消えた。