きっと、君を離さない
眠る彼の横顔は綺麗で。
「いや・・・ッ!」
「・・・春香ちゃん・・・?」
私は彼の身体に縋り付く。
開かない瞳に、絶望を感じながら。
「おね・・・い。おいてかないでっ・・・」
私を。
わたしを・・・
「一人にしないで・・・っ!」
一人は嫌。
本当はずっと、ずっと寂しかった。
あなたのいない世界はモノクロで。
なにも、感じないの。
ダメなの。
私にはあなたがいないと。
健太が、いないとダメなんだよ。