きっと、君を離さない
真っ暗な道を歩いてたんだ。
遠くに光があるような気がして。
俺は必死に歩いてた。
光に近づいているような遠ざかっているような。
そんなもどかしさを感じながら。
その時聞こえてきた。
―そっちじゃないよ
って聞き覚えのない男の声と
―ひとりにしないで
って彼女の声。
振り向いて見れば、そっちにも道があって。
なんで気づかなかったんだろうとその道を進む。
誰かが俺を待ってる気がして。
気持ちだけが焦ってたんだ。