過去の私と今の私
第3章
私はだんだん直人くんのことが
気になっていた。

変なイメージが自分の中で
ついたのもあったけれど、
授業中よく目が合うからだ。

1回も話したことがないのに
よく目があるからどう反応すればいいか
わからずなんだか不思議な気持ちでいた。



ある日私は新しく友達になった
夏海に直人くんのことを話した。

なんでも直人くんと夏海は
同じ中学だったらしい。

部活も部員とマネージャーという関係で
比較的一緒にいることが多い二人。



すると後日、

「あいつも目合うって言ってたよ。
なんかうちらの中学で一緒だった子に
似てて、むしろ見てるらしい」

と夏海が言ってきた。



「むしろ見てるってなにそれ」

と私と夏海は笑いあった。




私が直人くんのことをいつもキレてる
バナナの子とイメージ付けしたように、
きっと彼の中でそうイメージされて
いるのだろうと思った。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop