※クールな彼の笑顔にご注意下さい
Love smile 1
神田くん*カップケーキ
「かーんーだーくんっ♪」
満面の笑みのあたしとは裏腹に、ものすごぉーく気ダルそうな神田くん
「おまえ、また来たの」
う・・・そんなダルそうにあしらわないでっ
「あたしの硝子のハートが・・・」
「鉄のハートの間違いだろ」
「な、なんとっ・・・」
神田くんってば日に日に毒舌っぷりが増しているような
でも・・・
でもでもそんな神田くんでも私は変わらずっ!
「大好きっ!!!」
「俺は嫌い」
ガーンっ・・・即答・・・
毎日このやり取りをしてるとはいえ、傷くことに代わりはないのに・・・
「雪翔ーお前酷いな〜こんな可愛い子に」
そう言いトンッと神田くんの肩に腕を置き寄りかかるこの男子、柊 和人【ひいらぎ かずと】くん
「重い・・・」
「柊くん、相変わらずチャラいね」
この人はチャラい・・・兎に角チャラい
だって人のことさらっと〝可愛い″とか言えちゃう辺りそうじゃない?
「え、そ?ありがとう♪結愛ちゃんも俺に乗り換える気になった?」
「神田くん!大丈夫安心して!私は神田くん一筋だからっ!!」
「俺には関係ない」
と、益々不機嫌になりつつある神田くん
おっと、今はこれくらいにしておこう
「それじゃあまた来るねっ!」
「結愛ちゃんってやっぱ面白いねっ」
「アホなだけだろ」
なーんて台詞を背中に受けながら自分の教室へと走り戻る私、星野 結愛【ほしの ゆあ】
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