※クールな彼の笑顔にご注意下さい
「あ、そーだ!いいこと思いついた!!」
両手をポンッと合わせて何かをヒラメいた様子の仁美
「流輝と一緒に帰ればいいんじゃない?!」
「へ?」
「え?」
「「へぇぇえぇぇえ?!!!、」」
「ちょ、俺まだ状況把握出来てねーけど途轍もないこと言いましたよね?仁美さん」
そんな流輝に仁美がサラッと今回の議題を伝える
「あ?まじかよ、そーゆーことか・・・」
「女よりも男の方がインパクト強いし、向こうだって諦めやすいと思うのよ」
「でも仁美、流輝には部活があるし、悪いよ・・・」
「問題ねーよ!文化祭終わるまでは部活自由参加なんだよ!肝心な部長ですら、出し物に追われて練習全然来れないらしくて」
「でも・・・、もしも流輝が危ない目にあったら・・・」
「伊達に部活やってねーよ、有る程度体力には自身あるけど?」
「でも・・・」
「大丈夫だって!甘えちゃいなよ?」
「仁美・・・」
なんだか、申し訳なさから渋々の縦返事をする私
その日から、たった15分くらいの距離ではあるけど、流輝に送ってもらう日々が続いた