※クールな彼の笑顔にご注意下さい




神田くんを避け続け、帰りは流輝に送ってもらう


そんなある日、文化祭前日、全校集会で大々的に不審者の注意を呼び掛ける声が先生から告げられた



もしも、こないだ腕を掴んできた奴と同一人物であるのなら他の女子生徒に危害を加えるようになったようだ



なんだか、私のせいな気がして、心痛む・・・



集会を終え教室では明日に向けての最終準備が行われていた



私達のクラスはお化け屋敷



教室を真っ暗にデコレーションして、お化け役の人の衣装のサイズチェックをする




「まあ、こんなもんだろ!」




〝かんせ〜い!!″との声に教室は歓喜極まる




「明日の文化祭楽しみだねぇ〜♪」



とそんな声が室外からも聞こえてくる




皆、浮かれてるって感じだなぁー



私は・・・




「結愛!」




「は、はぃぃぃ!!」





「ちょっと、部室行って来るから先に昇降口行って!」





「うん。分かったっ!」




〝すぐ行くから″と掛ける流輝に軽く手を振り、昇降口へ足を向ける




途中、階段辺りで神田くんを見つけた




私が避けてるとはいえ、久しぶりの神田くんに
ードクンッと鼓動をうった



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