※クールな彼の笑顔にご注意下さい




こんなに、分かりやすく喜んでるのに気付かないなんて結愛はバカよね





「よかったねー結愛の手作り貰えて♡」




「なッ・・・別に、そんなんじゃねーってば」





「嘘つけっ。大体、こんな分かりやすくして気付かないのなんて結愛くらいだって」





「まあ、確かに結愛は鈍感だよな」





気のせいか、ほんのり頬を染めてふて腐れ気味の流輝





「ほら、認めたっ♪」





「お前、俺いぢめて楽しいか?」




「うんっちょー楽しいっ♡」





「悪趣味な奴だな」





「あらヤダ、流輝の恋愛趣味ほどじゃないわよ。結愛が悪いとかじゃなくてね」




寧ろ、結愛は魅力的。



あんなに可愛くて、人懐っこくて




いっつも明るくて元気いっぱいで




誰かを一途に、素直に気持ちを伝えられる真っ直ぐな心を持ってる




そんな結愛に魅入るのは納得っ





でもだからこそ結愛に恋するのは残酷的に悪趣味





「あんなに神田しか見てない結愛に恋するのは悪趣味よ」




結末が見えきってる・・・





「わかってんさ。それでもやめらんねーから」




そう真顔で言う流輝




ほっんと、私の周りは馬鹿正直な奴しかいないのかねっ





「ていうか、あたしにもケーキ寄越しなさいよっ」





結愛だけズルい!




「あぁ、交換なっ?」




流輝とカップケーキを交換っ




結愛は、神田に受け取ってもらえたかな・・・?



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