※クールな彼の笑顔にご注意下さい




あの赤茶の奴が、本当に私の前にもう一度現れるなんてっ




しかも、なんか生意気でムカつくしっ!!


な、なんなのよっ




もぉぉぉ〜!!!!




「あの子結愛の知り合い?・・・の割りには名前知らない仲だったのね」




仁美が不思議そうに私に尋ねる




「知り合いってゆーのかなーって感じ・・・」




再び教室に向かって歩きながら、仁美と夏音ちゃんにサラッと文化祭であった事を話す




「ふーん・・・なんか、結愛に好意を持ってるように見えたけど」





「そ、それはないでしょー!!会ったの一回だけだし、」





「でも、タイプって言われたんでしょー?」




「それは仁美と比べたらって話だしっ!!」




ん〜・・・と腑に落ちない様子の仁美



「でも、あの男の子カッコ良かったね〜」



なんてほわほわしながら言う夏音ちゃんに




「あれ?夏音、心の浮気ですか〜?」



とニヤニヤ攻める仁美




夏音ちゃんのお陰で仁美の頭が別の事に移ってくれたよぉ〜



ほっと一息




それから私達は駆け足で教室へ行ったにも関わらず、時間ギリギリで到着





教室には柊くんも流輝も神田くんも既にいて



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