※クールな彼の笑顔にご注意下さい





「いえ!俺は中学から友達の見てるだけでしたからね」





「そーだったんだ!私一度も勝てなかったからプロなのかと思ってたよっ!」





「違います!多分、ゲームセンスの問題です」




「えぇー私、ゲームセンスないんだ・・・」





「無くても良いと思いますよ?さて、そろそろ帰りましょうか」




「えっ?!もう?!!」




突然の声掛けに驚き思わずそんな事を言ってしまった私に不適の笑みを向ける葵くん




「へー・・・俺と一緒に居たいんですか♪」




「ち、違うよっ!!」




「違うんですか・・・」




とっさの私の言葉にしゅんっとなる葵くん




「あ、いや、違うって違わくわないんだけど・・・でも違うし・・・」




ん〜っと考え混む私を軽く笑って



「別に今は良いですよ」




と笑顔で言って私の手を引き歩き出す葵くん




・・・〝今は″って所ちょっと気になるけど・・・




「先輩の家コッチであってます?送りますから」



「え、うん。あってる・・・ありがとう」




出会ったばかりの彼と今こうしてひと時を過ごしていることがなんだかとても不思議な感じ



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