※クールな彼の笑顔にご注意下さい




「星野先輩の彼氏ってあの人だろ?いつも女子が騒いでる・・・なんだっけ、〝カワダ先輩″だっけか?」





「〝カンダ″な」





「あーそれそれ!神田先輩!バスケ部のエースなんだってな」






「バスケ部のエースなぁ・・・」





・・・面白くねぇ







「秀則お前今からバスケ部に入ってエースの座奪ってこいよ」





「はぁ?なに言ってんだ?俺バスケ初心者だから。それに比べてお前は経験者だろーが」





「あー俺は中学ん時先輩とモメて辞めたから2年いなかったし」





あの時まじでやっておけば良かったと思う日がこんなにも早く来るとは





「龍ヶ崎くん!」




席に座って腐れ気味の俺にクラスの女子が声をかけてきた





「ん?」





「先輩が呼んでるよ!」





まさかと思いながらもーーバッと教室の出入り口に目線をやると





笑顔で小さく手を振ってくれる結愛先輩が立っていた





「え?!!」




思いもよらない出来事に思わず、勢い良く立ち上がった俺はーーダンッと強く足をぶつけた





「ーーッてぇ」





そんな俺を見てケラケラと笑う秀則




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