※クールな彼の笑顔にご注意下さい





体育館の裏出入り口にある小さな階段のようなところに2人で軽く腰掛ける






暫くの沈黙から徐に口を開く夏音ちゃん






「私ね?修学旅行でお友達になる前から結愛ちゃんの事知ってたんだ」





「えっ?!」





突然の告白に驚きを隠せない





私は、あの時が最初だと思ってたから






「話したことがあったとかじゃないんだけどね?
私、結愛ちゃんが励みになってたの」






「え?それってどーゆー・・・?」







「私、内気な性格だから。恋とかも自分に自信でなくて・・・」






「え?!なに言ってッ?!!夏音ちゃんはすっごく可愛いよ!!」





咄嗟に出た私の言葉に照れ臭そうにする夏音ちゃん





・・・可愛ぃ





「神田くんに自分の思い真っ直ぐ伝える結愛ちゃんに凄く勇気もらえて。
私、それで和人くんに想い伝えられたんだよ!?」




〝結愛ちゃんのおかげだよ?″そう言って照れ笑いする夏音ちゃんは本当に可愛らしくて





私なんて絶対敵わないのに





そんな女の子にこんな風に言ってもらえるなんて




すっごく嬉しい・・・






< 262 / 352 >

この作品をシェア

pagetop