※クールな彼の笑顔にご注意下さい





予想だにもしてなかったし





すっごく嬉しかったし





とても心が暖かくなった





夏音ちゃんみたいに人思いで優しい女の子とお友達なれて本当に良かったっ





暫く待ってると体育館からピーッと試合終了の笛と声が微かに聞こえた





これがウチのクラスだったら、きっと流輝がもうすぐここに来るよねっ






そう考えるとなんだか緊張してきて心臓がバクバクする・・・





案の定、うちのクラスだったみたいでいつもと変わらない表情の流輝がひょっこり顔を出した





「流輝っ・・・おはよう」






「もう昼だぞ」






「そ、そういえばそっか」






ぎこちない私の隣にゆっくり腰を落とす流輝






「お前が遅れて来るなんて珍しいな」







「うん・・・なんか、アレコレ考えてたらこんな時間に・・・」






「柄にもなく考えごとねっ」





そういっていつも通りの笑顔で笑う流輝にホッとする





「球技大会どんな感じ・・・?」






「俺らのバスケは、もー少しで決勝〜」





トーナメント戦、勝ち進んでるんだぁ






そうだよね、流輝と神田くんがいるんだもんっ



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