※クールな彼の笑顔にご注意下さい






「結愛を連れ去りにきた!」





「えっ?!」






「結愛ちゃんはこんなところにいちゃダメなんだよっ!」





必死に呼び掛けてくれる2人に涙腺が刺激されて、少し涙目になる







「大丈夫っ・・・もう怒られる覚悟出来たからっ」






「結愛ちゃん・・・」






「よしっ!結愛行くよ!」





「うんっ!」




仁美と夏音ちゃんと共に体育館へと駆けつける







体育館に入ると殺伐とした雰囲気が漂ってた




ただの年間行事の球技大会の筈なのに・・・





コートに立つ神田くんを見つけるとすごいキツそうな表情をしていて





神田くんのプレイを見たことないあたしにでもわかるほど鈍い動きをしていた





見ているこっちが痛々し過ぎて〝もうヤメテ″と叫びたくなるほど





でも、必死にプレイする神田くんをみて決意した言葉が喉に詰まる






残り時間は1分で






得点は1-Aが2点リード






「・・・ッ神田くんが負けてる・・・」






「あれ?さっきまではうちのクラス勝ってたのに?!」






「神田くんが動けなくなっちゃったから・・・流輝くん以外は皆初心者みたいでっ」





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