※クールな彼の笑顔にご注意下さい





歓喜で溢れ、コートの境目もなにもなくなった人混みの中を必死に神田くん目掛けて駆け抜ける






「神田くんっ!!」





座り込む神田くんは足首を手で押さえて凄くキツそう






「・・・ッ」





やっぱり、残り一分だろうと、遠慮せず試合中断すればよかった







「流輝っ!!」







兎に角早く先生に見てもらわなきゃと思い流輝にお願いする







「神田、こっち掴まって」







「あぁ・・・悪い・・・。」







片足の使えない神田くんを流輝の肩を借りてなんとか保健室へと連れて行きベットへと腰掛けさせる







「大丈夫??足動く?折れてない???」






「こんなのでそこまでいくわけねーだろ、あほ」






「だってっっ



だってだって!!!」







そんなのわかんないよっ!






こんなに痛そうにしてるんだもん






ただごとじゃないかもしれないじゃんっ!!





そう考えるとジワっと瞳が潤むのが自分でも分かった






「俺、保健の先生呼んでくるから」






「ごめんね、流輝!ありがとうっ」






血相変えてテンパるあたしの頭をポンっと触れて流輝はスタスタと保健室を後にした




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