※クールな彼の笑顔にご注意下さい





「私、洗い物しとくから2人は先に勉強始めてていいよっ?」




「いや、俺ん家だから自分でやるよ」




「でも私、勉強教わる側になっちゃった上にご飯までご馳走になっちゃって・・・だから、少しでも手伝わせてほしいんだけどっ」




そんな私の思いを受け止めて〝わかった″と頷いてくれる神田くん




自己満なのも、ワガママなのもわかってるつもりっ




でも、このままじゃ申し訳なさすぎてっ





2人の階段を昇る音を耳にしながら洗い物をする




3人の食器にオタマだけの一瞬で終わる洗い物




「よしっ」




神田くんのお母さん。ご馳走様でしたっ





「ゆーきーとぉー!!」




そんな時玄関の方からいきなり呼び掛ける女の人の声が聞こえて



戸惑いながらも玄関へひょこっと顔を出した



「・・・ッ・・」




そこには綺麗な黒髪ロングのスラッとした美人さんが


私達と同じ高校の制服を身に纏って立っていた





すっごい・・・



目を奪われるほど綺麗な人・・・




「あら、貴方は?」




「え、あ、神田くんのっ・・・お、お友達の星野結愛ですっ」






「雪翔の友達・・・?女の子なんて初めて見たわ」




とちょっと驚き気味のその人





「私、豊崎 麗菜【とよさき れいな】、雪翔とはー、幼馴染?かな?」




神田くんの幼馴染っ?!




こんな・・・綺麗な人が




こんな美人さんが・・・




圧倒されているそんな時、ドタドタドタッと階段を降りる音がしたと思ったら神田くんと柊くんが顔を出した


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