※クールな彼の笑顔にご注意下さい



ぽんっぽんっと玉が出た途端



これでもかってくらい大きく金が鳴らされた



ーチャリーンチャリーンチャリーンー





「おめでとうございます!!二等出ましたー!!!」



え・・・



「にとうぅぅぅううぅ?!?!!」






「はいはい、おめっとさんっ」






そう言って手渡しされる長方形の封筒の中には





「ー日頃の疲れを癒そう、湯けむり旅館6名様御招待券ー」




まじすか・・・



温泉御招待券とか、夢のようじゃないですか・・・



私の運、全て使い切ったきがする・・・





ーーーーー・・・



ーー・・・




ー・・・





ピンポーンとチャイムを鳴らしてガッチガチに固まる私




只今、【神田】の表札の前にいるんです!



そうなんです!神田くんのお家に訪ねてきたんです!!





あの、温泉チケットを家に持って帰ったらお母さんに絶賛され・・・




「友達と行ってらっしゃいっ♪」





と、本当に私にくれた




そんでじゃあ・・・折角なので・・・駄目元で・・・




わかってる!駄目元でだよ?




神田くん一緒に行きませんかと誘ってみようと思いまして・・・




神田くんの連絡先を未だ知らない、私は家を訪ねる手段しか残ってなくて




とりあえず嫌がれる覚悟で来てみたわけなんですけど・・・



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