神様、私は壊れたようです。



廊下に出たら、教室のドアを上条のお友達さんが塞いだ。



私が逃げるわけないのにね。




「何か用?」


面倒くさいから、早く教室に戻りたい。


だるそうな声で尋ねると、上条が「チッ」と舌打ちをした。





「今日の昼の、何な訳?」


怒気を込めた声で聞かれた。




「何って、何が?」




「あの態度だよ!誰に対して睨んだと思ってんの?」




…なんだ、そんな事でキレてんのか。


少し拍子抜けした。



というか、この程度の事でここまでキレる事ができる事に感心する。




そう思うと、わざわざドアを塞いでいる事にも笑えてくる。





「何笑ってんだよ!質問に答えろよ!」




どうやら私は、笑っていたらしい。





「態度って……そもそも、なんで私たちが先にいたのに、あんたの為にどかないといけないわけ?」



薄っすらと嘲笑いながら聞き返す。




「…はぁ?こっちは何処かに行って欲しいってお願いしたのよ?」



「願いが全部叶うと思ってんの?小学生じゃないんだから…」





呆れ混じりに言うと、プチっと上条の理性が切れる音がした…ような気がする。





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