神様、私は壊れたようです。




そんなモヤモヤした気持ちで学校に来ると、下駄箱でメッセージカードを見つけた。



可愛らしい花柄のカードで、一瞬ラブレターを入れる場所を間違えたのかと思った。




けどカードの左上に【上条さんへ】と書かれていて、自分宛なんだと確信した。







【上条さんへ

貴方の楽園は今日まで。
どうか残りの時間を楽しんで
下さい。 】





「…は?イタズラ?」



訳がわからなかった。




混乱に乗じて誰かが楽しんでいるのか?





こんな状況だからかもしれないけど、なんだか不安になってきた。





その気持ちをごまかすように、カードをクシャッと握りしめた。





そして、出来るだけカードのことを忘れようと無心で教室に向かった。





< 31 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop