神様、私は壊れたようです。
「「………」」
放課後、ショッピングモールに莉子と向かっていた。
が、二人の間に会話はなく、嫌な沈黙が続いた。
今になって静香の存在の偉大さを思い知らされた。
「……そういえばさ」
先に沈黙を破ったのは莉子だった。
振り向くと、莉子はどこか遠くを見つめていた。
「…なに?」
「初めて3人で遊んだ時も、あそこのショッピングモールだったよね」
「…そうだったっけ?」
「そうだよ!あの時も緊張してて気まずい雰囲気だったの。その中で静香がなんとか提案してくれたんだよ」
そう言った莉子は、空を見上げて懐かしそうに微笑んでいた。
「そうだったね。ほんと、静香には助けられてばっかりだったな…」
「本当にねー…。そのあとの遊びもけっこう静かに決めてもらってた」
ホントそう。
いつも私は静香に頼りきっていたんだ。
今になって気付くなんてなぁ……
情けない自分に少し笑えた。