神様、私は壊れたようです。
それからしばらく、莉子とお店を色々まわっていた。
静香がいなくなったばかりだから二人とも本調子ではなかったけど、朝に比べたらずいぶん笑顔が増えた。
雑貨の趣味も結構合ったりして、今さらお互いの事を知ることが出来た気がする。
学校ではヤンキーみたいな立場になってるけど、結局はみんなと同じ中学生なんだなって実感した。
「瑠璃といるのがこんなに楽しいなんて、思ってもみなかった!」
一通りお店をまわってカフェで一息ついた時に、莉子がポツリと呟いた。
そういえば言ってなかったけど、私の名前は上条 瑠璃(カミジョウ ルリ)だ。
「うちも、こんなに莉子と気が合うなんて考えもしなかった!」
「なんで今まで気づかなかったのかなー」
「瑠璃とちゃんと話したの、はじめてな気がする…」
「ねー。これであしたからは気まずくならないで済むわー」
「ホントそれ!今日来てよかったね」
「うん。これからうちと莉子で、静香の分までたのしまなきゃね!」
「うん!」