神様、私は壊れたようです。
ーーー……
朝、目が覚めた。
今日はずいぶん目覚めがいい。
昨日の余韻に浸りながら準備をした。
「おはよう」
リビングに入って、ソファーに座ってる母に声をかけた。
挨拶なんて、何年ぶりだろう…
母もびっくりしたのか、ちょっと上擦った声で「おはよ…」といった。
いつもと違う私に戸惑っているのか、なかなか点になった目が戻らない。
お母さんってこんなだっけ、なんて思いながらテレビをつけた。
『えー、速報です。昨日また殺人事件が起こりました。遺体はバラバラにされており、一連の殺人事件の16人目の被害者ではないか、と騒がれています。』
また殺人か……
16人って…何人殺せば気が済むんだよ。
せっかく気持ちよかった朝が一気にブルーになった。
今度は誰なの?
少しイライラしながらテレビを見た。
『えー、被害者は白泉中学校一年の中村莉子さんだということが判明しました。前回と同じ中学校ということで、犯人はおそらく………』
え……?
同姓同名…?
真っ白になった頭でテレビを見ると、たしかに私の知ってる顔が出ている。
莉子だ…
なんで?
昨日一緒にいたのに…
なんで莉子なの?
もう…
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ」