お母さん系男子の幼なじみがスキなんです。
「...え、2人とも探してくれてたの?」
エクレアが売り切れだったことより、
2人もあの「どす黒☆エクレア」を
探してくれていたことに目をぱちくりさせた。
あたしの言葉に、うんうんと頷く2人。
「ありがとー!!確かにエクレアは売り切れだったけど
蒼輔がクッキー作ってきてくれたからもういいの、気にしてないし!!」
「なぁんだ、気にかけて損した」
「え、愛莉ひどい。蒼輔のクッキーあげないぞ!今ないけど!」
ないなら言うな、と愛莉。
「あー....でもほんとにどこに売ってるんだろ、どす黒エクレア....」
「ふみ、やっぱ気にしてるんじゃ〜ん」
未緒にそう言われながらも、
机の上のカバンにボスン!と顔をうずめる。
そのとき、
「朝からなーに暗い顔してーんの」
ーーーポスン。
と、あたしの頭に何かがのった音がした。